農業政策

カッコイイ農業、カセゲル農業、「カ」はチカラなり

新城市の農業政策は、とにかくブランド力にまだまだ弱いと考えています。

これでは次世代の担い手もなかなか生まれてこないでしょう。実際高齢化に伴って、外部のボランティアに頼ったりする現実があります。

交流という意味、体験という意味では否定はしませんが、ちゃんと産業で担ってゆくにはあまりにも弱い基盤です。いつ放棄地になってもおかしくありませんし、実際そうなってきています。

 

新城の中心産業はやはり農業

中心的役割の農業が心もとない状態では、ミライの新城に繋がっていきません。

何がいけないのでしょうか。

深く考えられたことがないのも事実ですし、もうすでに考えるのを放棄している感もあります。

白井みちひろは長年農業に携わってきましたが、ここにきて新城農業の基盤の軟弱さが目立ってきたと考えています。

さてこれをどう打開するか。政策の重要な柱に掲げたのにはやはり理由があるのです。

農業を「農産物」「農法」「農業人」それぞれでブランド化する

農業にはブランド化できる要素が実は多くあります。

「農産物」というくくりで見れば、「種類やおいしさ」「農産物加工品」「有機野菜」「健康野菜」といったものがあります。

「農法」でくくれば「有機農法」「減農薬」「ハウス栽培」などです。

「農業人」として考えれば「●●さんちの野菜」というようなものがあるでしょう。

これを明確にブランディングすることで、次の農業が見えてきます。

ベストチョイスされる有機野菜・オーガニック

健康を考えれば、オーガニック野菜・有機農法でつくった作物はブランド力があります。

農薬を使わないということは、余計な有毒なものが体に入って来ない、ということです。

子供の成長期、赤ちゃんの離乳食、外食の多い働き手、高齢者、美容に気を使う女性、といったニーズはかなりあります。

また質の良い作物を作ることで、有名店や有名シェフと契約農家になったりもでき、これはすなわち大きなブランド力になります。

選ばれる新城の農業にすることで、地に足が着いたブランド農業が始まると考えています。

鮮度をお届けするニーズ

新東名ができたおかげで、名古屋市の新興住宅地などがある名古屋東部の高級住宅地などが近くなりました。

現在緑区に限って隣町の契約農家グループが新線お届け便事業をやっていますが、早朝採れたものを午前中にお届けするという画期的な事業で収益がでています。

通常農作物は収穫してスーパーに並ぶのに3日かかりますが、時間が経つにつれビタミンなどの栄養素は半減してゆきます。

朝採れたものなら栄養素もほぼそのままで、やはりモノが違うと好評のようです。

新城は名古屋東部まで高速を使えば1時間ですので、早朝収穫したものが午前中に届くという事業はうってつけです。

投資とすれば冷蔵車くらいのもので、同時に加工品なども注文が見込まれるため、リピーター契約で大きな収益になるでしょう。

●新城クラインガルテンパーク

年間契約の滞在型農園と、週末農園の2スタイルで、農地内に農家レストランやドッグランなども併設したクラインガルテンパークを、農業政策の一環として考えています。

新城の農ブランドを実体験できる集積地としての役割と、なかば観光テイストの農業コンテンツとして、高校の農業科や地元農家・若手農業家などとも連携し、農業の楽しさや将来性を感じていただけるものです。

愛知県では佐久島や西三河南部くらいにしか存在せず、需要は大きいのも特徴です。廃校などの設備も考えつつ、政策として打ちだしたい案件です。