集落ミニコンビニ、ってなぁに?

コンビニエンスストアのようになんでもかんでも揃ってるわけではないですが、ちゃんと栄養バランスの良いお弁当・お惣菜(冷凍保存)、冷凍パン、冷凍スイーツ、などが常備されていたり、生活に必要な最低限の日用品や食品・置き薬がそろっていたり、時には近所や市内で採れた野菜を売っていたり。

こうすることで、特に移動手段に困るシニア世代は、低栄養になりにくく、移動して買いに行く時間をもっと楽しく過ごせることができれば、余生に生きがいや元気が取り戻せます。

お散歩がてら歩いて行ける集落の中心に、丈夫で簡単に設置できるコンテナ躯体で、建てるより断然安上がりなミニコンビニ。

小さいながら、いろいろな機能やサービスをくっつけていきます。

●市役所サテライト窓口

ある程度の市役所のサービスをオンラインや事前申込で受けられる窓口を設けます。

例えば、週2日で午後1時から5時まで、といった形で、職員が数か所の集落ミニコンビニを周回します。

事前に申し込んでおけば、次の時に受け取れる、といったものもあるでしょう。

これにより市役所職員も、地域隅々まで現況を知ったりすることもでき、職員のスキルアップと地元との密着性など、より身近な市政が行えます。

●高齢者の低栄養・運動不足・ひきこもりを、健康寿命型に。

特に田舎の高齢者は低タンパク質の食事に偏りがちで「低栄養」が問題になっています。

夫婦だけ、あるいは単身の高齢者は、食事もいい加減になりがち。食べているつもりでも、しっかりとした栄養素を摂っている人はとても少ないのです。

そこで市内で採れた野菜とタンパク質などをバランスよく調理した冷凍保存のお弁当や総菜を常備し、そこでレンジ解凍もできるようにします。

八名の里芋、作手の高原野菜、鳳来牛の焼肉、といったものでバランス弁当屋やお惣菜。

調理は新たに市の調理施設を造るなり、市内の食事処で分担するなりして、集落ミニコンビニにストックします。

 

このコンビニに歩いてゆける距離間で、お散歩を兼ねたお出かけができ、自然と足が向くようになるでしょう。

またひきこもりがちな高齢者も、ミニカフェなどで楽しくお友達やたまに訪れる観光客などと、話の輪ができ、元気になれるしくみです。

●地域民だけでなく観光客ともコミュニケーション

ひょっこり訪れた観光客と会話も楽しめそうで、地域の歴史や秘密の景観など、やっぱり来てみなくてはわからない交流観光の役目も担います。

一緒に食事をしたりミニセルフカフェでお茶したり、地域の本や資料集などを見たり、写真や手作りのギャラリーがあったり。

小さなセカンド親戚んちへ訪れるような、ゆったりとしたやさしい時間が流れます。

●行かなくて済む、来てくれる。

市内の床屋さん・美容院などの出張サービス。出張業務には資格が要りますが、これを市で負担するかわりに、人口減で客足も減りつつある市内各地の理美容店などのメリットにもなる、一石二鳥の出張サービスです。

もちろんこれだけにとどまらず、マッサージや整体、化粧品、ちょっとした文庫、蒲団や毛布が洗えるコインランドリーなども想定できます。

●管理は基本的に集落地区で運営。

正規労働の報酬というのにはならないでしょうが、売上に応じて携わる管理スタッフに分配と、地域集落の自治運営費などにも回るように考えています。

また雑貨などの搬入は、地元のお店からとか、現存する商店などに悪影響が無いように、バランスをもって運営にあたります。

●コンテナで組むことで、災害時にも使えるしくみ。

万が一の災害に、頑丈で崩れないコンテナハウスは一時的な避難場所にもなったり、食品があるので安心な面が見込まれます。

自家発電・ソーラー・インターネット常設で数日なら過ごせる設備を想定します。

また費用が安いのが特徴ですので、大きな財政負担にならず、逆に利益が出てくるという流れになります。

集落の拠り所、という観点は、新城モデルとして注目も浴びることでしょう。

使い勝手の悪いオンデマンドバスを「おいでマンド」に

現在のSバスを活かしつつも、寄り道や観光客なども乗せられるような仕様にして、地域ごとのキャパを考慮しつつ運行を考えます。

ルートを見直し回遊させ、希望によって家の玄関先まで寄ってくれる、というカタチ。

状況とニーズに合わせながら、面倒な予約がなくても楽に乗れるシステムをつくっていきます。

また同時に観光客の足、としても機能させ、住民と訪問者の会話交流で、自然と元気が出るようなバスが理想的だと考えます。

御用聞き「足軽くん」サービス

電話や登録メールなどでネット注文できたり、出力印刷チラシやフライヤーで注文を受けてお届けする地域サービス。

集落コンビニあんきのんきでも受付て、さらに選ぶ場所からネット配信でセレクトしてもらったり、電話で選んだりと、それぞれのやってほしいことを頼めることで、不便さはさらに解消します。